口腔ケアは、口内環境を清潔にする重要な行為です。
口腔機能が低下すると、食べられる食品の種類や量が制限されるため、免疫機能の低下にも繋がります。
特に高齢者や認知症の方にとって、口腔ケアは全身の健康を維持するために重要です。
今回は、口腔ケアのポイントについて紹介します。
▼口腔ケアのポイント
■口腔内の状態を確認
口腔ケアを始める前に、口内炎・欠けた歯・歯肉の腫れ・義歯による傷などがないか確認することが重要です。
これにより、痛みや負担の少ないケアを選ぶことができます。
■介助する際は最小限にする
口腔ケアを行うことは、手のリハビリにもなります。
ご自身の力を活かしつつ、自助具を使用するなどして、介護者の手助けを最小限に留めることがおすすめです。
■無理のない安全な姿勢で行う
口腔ケアを行う際は、安全性を最優先に考え、正しい姿勢を保つことが非常に重要です。
あごは軽く引き、やや下を向くような姿勢を取ることで、水や唾液が気管に入りにくくなります。
ベッドで口腔ケアを行う場合は、上半身を少なくとも30度ほど起こすようにしましょう。
■口腔内の乾燥に気をつける
加齢や薬の副作用で唾液が出にくくなるため、口腔内が乾燥しやすくなります。
舌の体操やマッサージを行い、唾液の分泌を促しましょう。
▼まとめ
今回紹介したポイントに気をつけて、日常的に口腔ケアを行いましょう。
口腔ケアは口の中の健康だけでなく、全身の健康維持にも大きな影響を与えます。
専門家と連携し、個々の状態に合わせた適切なケアを行うことが重要です。